電気代が高くなる理由については、いくつかのパターンがあります。
一人暮らしを始めたばかりの多くの人が直面する問題の一つに、予想外に高い電気代があります。
毎月の請求書を見て、「こんなに使っていたのか?」と疑問に思うことは少なくありません。
この記事では、一人暮らしの電気代が高くなる理由と、適正な電気代はどのくらいなのか、さらには節電するための具体的な方法について詳しく解説していきます。
目次
一人暮らしの電気代はいくらが適正?
一人暮らしの電気代は、住む地域や季節、電化製品の使用頻度によって大きく異なります。
一般的に、日本の都市部では、夏場で平均約6,000円、冬場で約8,000円が平均的な電気代とされています。
これはエアコンや暖房器具の使用が多いためです。しかし、これらの平均値はあくまで目安であり、実際にはライフスタイルによって大きく変動します。
例えば、在宅勤務が多い場合や、家電製品を頻繁に使用する場合は、これよりも高くなることが一般的です。
電気代は消費電力×使用時間×1kWh当たりの契約単価で計算されます。
もしも、最初に説明をした平均的な料金を超えている場合は、上記の3つの要素のうち、どれかが大きくなっている可能性があります。
電気代の計算方法については、以下の記事で詳細を解説していますので、気になる方は参考にしてください。
なるほど、どれかが大きくなってるんだ。どうして大きくなるんだろう?
考えられる原因について、これから解説しますね!
一人暮らしの電気代が高い原因
電気代が思った以上に高くなる原因については、以下のような原因が考えられます。
消費電力の多い電化製品を使用している
消費電力が大きい製品を使用していれば、当然電気代も高くなります。
電気代が突然高くなった場合、最近新しく購入した電化製品がないか確認してみてください。
新しく購入したものに消費電力が大きいものがある可能性があります。
電化製品によっても消費電力は大きさが異なり、長時間使用している場合、大きな差となります。
待機電力により電力を消費する理由
家電や機器を常時コンセントに繋いでいると、繋いでいる間も電力を消費します。
待機電力と呼ばれていますが、そもそも、待機電力というのは、なぜ発生してしまうのでしょうか?
実は、電化製品のほとんどはコンセントを繋いでいると文字通り、待機している状態になっているからです。
一体何を待機しているのかというと、電化製品を使用する私達から指示がくることを、ずっと待っているのです。
例えば、電化製品を使用する時には電源ボタンを押したり、リモコンで操作したりします。
ボタンを押せば、稼働を始める訳ですが、電化製品の内部では、その指示が来たらいつでも稼働ができるように回路を起動状態にして待っています。
起動状態の回路があれば、当然電力を消費することになるため、この時の電力が待機電力ということになります。
待機電力を意識していない場合、家のほとんどの家電が待機状態になっていることが多く、1年、10年と長い目で見ると電気代に大きな差がでます。
電力会社の電気代単価が高くなった
電気代は消費電力1kWhあたり〇〇円という単価が決まっており、契約している電力会社によって単価が異なります。
電気は基本的に火力発電で電気を発電しているため、火力発電に必要な燃料代が高騰すると、電気代単価が上がることがあります。
単価が高くなれば、先月と同じ消費電力量でも、電気代が高くなってしまいます。
漏電が発生している
機器や電線が劣化してくると、漏電という現象が発生することがあります。
漏電とは、電気が漏れてしまっている現象のことです。
本来意図していない箇所にずっと電気が流れるようになってしまうため、何もしていなくても電気代が高くなる原因になります。
先程説明した3つの原因を考慮しても電気代が突然高くなっている場合は、漏電も視野に調査することを検討しましょう。
漏電の調査方法や詳細については、以下の記事で解説していますので、気になる方は参考にしてください。
古い電化製品を使用している
電化製品は年々性能が進化します。
同じ性能でも10年前、20年前の電化製品よりも現在の電化製品の方が少ない消費電力で稼働できることが多いです。
また、家電を長年使用していれば、性能が劣化してくることにより、消費電力の増加も懸念されます。
以上が考えられる主な原因です。今度はどうすれば対策ができるのかを見ていきましょう。
そういえば、電気代が上がるってニュースで言ってたね。コンセントも基本的に全部挿してたよ。
改善の余地がありそうですね!
一人暮らしの電気代を節約するには?
電気代を節約するためには、電気代が高くなる原因を解消することが効果的です。
主な節約方法は以下のとおりです。
消費電力の多い電化製品を把握する
まずは、どの電化製品が電力を多く消費するのか把握をしましょう。消費電力は電化製品の銘板などによく記載されています。
電気代は消費電力×時間×契約単価で計算されています。
把握することで、消費電力の大きい電化製品の使用時間を短くできれば、電気代を抑えることができます。
また、消費電力の大きい電化製品を使用しなくても問題ない場合、使わないようにすることで、電気代を節約できます。
待機電力を削減
冷蔵庫など24時間稼働させるものは例外ですが、電化製品のコンセントは極力抜くようにしましょう。
本当に電化製品を使用したい時のみコンセントを差し、使用すれば待機電力で電力を消費しなくなります。
契約する電力会社を変更する
1kWhあたりの電気代単価は電力会社によって異なります。
今は電力自由化となり、好きな電力会社を自分で選択できるため、電気代の安い電力会社に契約を変更すれば、電気代が安くなります。
電化製品を新しくする
電化製品は長年使用していると劣化します。それに対し、新しい電化製品は古い電化製品の新品よりも性能が上です。
スタートラインがそもそも違います。新しくする電化製品の中で特にオススメなのは、長時間使用するものです。
なぜなら、電気代は使用時間が長い程、高くなるからです。
消費電力が大きくても、月に1回しか使用しないものよりも、毎日使用するようなものの方がオススメです。10年後には大きな差になります。
例えば冷蔵庫は常に稼働しているものなので、新しくするとかなり節約を見込めます。
また、部屋の照明も使用時間が長いため、LED照明に変えることで節約ができます。ドライヤーや洗濯機なども使用頻度が多く、いいかもしれません。
新しくする前には、現在の電化製品の消費電力と、購入を検討している電化製品の消費電力を比べて、同じ時間使用した場合で計算をし、電気代の比較をしましょう。
思いきって新しくするのも手なのかなあ?
新しくする場合、コストが気になるのであれば、まずは手軽にできるLED照明などを検討するといいかもしれませんね。
まとめ
電気代がおかしくなる主な理由
・消費電力が多い電化製品を使用している
・電気回路が漏電している
・待機電力により電力を消費している
・古い電化製品を使用している
・電力会社の電気代単価が高くなった
一人暮らしでの電気代を節約するためには、まずは日常の行動を見直すことが重要です。
今回紹介した節電方法を活用して、賢くエネルギーを使いましょう。
また、以下の記事では他にも生活に役立つ電気の知識を紹介しています。あわせて是非、読んでみてください。
電気代が高いけど、理由がよくわからないよ~!来月も同じ請求だったら生きていけないよ。