【もうフンはさせない】電線の鳥よけをするには?無料でできる対策方法をご紹介!

電線の鳥よけ対策

電線に沢山鳥がすがってしまうとフンの被害が気になるものです。

「車を洗車したのにまたフンが、、」、「家の敷地がフンだらけで汚い」など鳥が電線に沢山すがるとマイナスなことしかありません。

しかし、そんな鳥のフン被害も対策を講じれば、被害を減らすことが可能です。

今回の記事では、電線の鳥よけをするための対策方法について解説していきます。

いずみ

この記事を読むと、電線の鳥よけをする方法と対策により期待できる効果が分かるようになります。

鳥のフンによって引き起こされる被害

鳥のフンは気分的にマイナスなイメージしかありませんが、実際はどのような悪影響がでてくるのでしょうか?

様々な視点で調べてみた結果、以下のとおりになりました。

健康的被害

まずは健康に及ぼす悪影響です。

鳥のフンには病原菌やウイルス、寄生虫などが含まれているため危険です。

特に小さい子供や免疫力の低いお年寄りなどは上記の病原菌を吸い込むことにより様々な悪影響が出てしまいます。

車やベランダなどの金属類が錆びる

鳥のフンには尿酸があり、酸性であることから車のボディを酸化させてしまいます。

酸化すると車の塗料にひび割れが入る、金属が露出している部位であれば錆びの原因となってしまいます。

フンを見つけた場合は直ぐに掃除をする必要があります。

害虫が発生する

フンを放置していると、フンを餌とする害虫が発生するようになります。

ゴキブリなどに食事を与えることになってしまいますので絶対に掃除しましょう、、。

景観が悪くなる

せっかく綺麗な家に住んでいても、鳥のフンが沢山あると一瞬で印象が悪くなってしまいます。

洗濯ものも安易に外に干すことが出来なくなります。

鳴き声がうるさい

沢山鳥が集まるため、鳴き声がとても気になるようになります。

朝の場合、鳥の鳴き声で目が覚めるのは優雅ではないかと以前は思っていました。

しかし、実際に被害にあってみると、朝にスッキリ目覚めることはできず、良い気分は感じませんでした。

以上のように被害の数を考えると、きりがありません、、。

何とか対策をしたいところですが、まずは原因が分からないと対策することもできません。

電線が鳥に集まる原因にはどんな理由があるのか調べてみました。

なぜ鳥は電線に集まるのか

電線に鳥が集まる理由には見晴らしがよく敵を見つけやすい、餌を探しやすいという理由があるようです。

また、過去にフンをしている場所は自分が一度マーキングをした場所という扱いになり、安心してまたフンをすることもあるようです。

フンがフンを呼んでしまうため、直ぐに掃除することをおすすめします。

もう一つの理由としては止まりやすい、休みやすい場所であるという要因もあります。

ちなみに鳥は電線に止まっても感電することはありません。

1本の電線に止まる場合は両足の間に電位差(電圧)が生まれず、電流が流れないためです。

感電は体を通して閉回路が形成された時に初めて発生する現象です。

感電のメカニズムについては以下の記事で解説していますので気になる方は是非参考にしてください。

上記の要因がいくつか重なったりすることで、電線に沢山鳥が止まる原因になっているようです。

電線の鳥よけをする方法

電線に鳥が止まらないようにする方法は、まずは電柱や電線に鳥が止まらないように対策するしかありません。

電力会社等へ相談すると電線に対策を実施してもらえます。

相談する手順や方法は以下のとおりです。

電力会社や通信会社へ連絡する

電柱には電力会社の配電線の他にNTTなどの通信線も張られている場合があります。

鳥よけをしたい電柱を確認すると、電力会社や通信会社の管理番号の書かれた銘板があり、どの会社の銘板があるのか確認をしてから連絡をしましょう。

鳥よけの対策を相談する時の流れは以下のようになります。

連絡先を確認する

電柱に貼られている管理番号等の銘板を確認しましょう。

電柱によって「電力会社だけのパターン」や「電力会社と通信会社の両方」に連絡が必要なパターンがあります。

電力会社と通信会社の両方の銘板がある場合は両方に連絡をしてみると良いでしょう。

また、電柱に記載されている管理番号や住所等も控えておくとスムーズに話しを進められます。

日程を決める

依頼する日を決めます。場合によっては事前に下見が必要な時もあります。

対策を実施する

高所作業車等で電線に鳥よけのトゲトゲを取り付けてもらえます。

作業をする前に立合いの有無を確認しておくと自分の予定も立てやすくなります。

ちなみに電力会社やNTTに鳥よけの対策をしてもらう際に費用はかかりません。

電話で相談すれば無料で対策してもらえます。

以下のように電線に鳥が止まらないようなトゲトゲを付けてくれます。

電線の周りのトゲトゲが鳥を止まりにくくするようです。

作業自体は1時間程で終わります。

基本的に自分で対策はできない

電線や通信線は電力会社や通信会社のものです。

そのため、電柱や電線には自分で対策することはできません。

電線には6600Vの電圧が常時かかっているためとても危険です。

6600Vの電圧とは家のコンセントの電圧の66倍の大きさになります。

家のベランダ等を自分で対策するのは問題ありませんが、電柱や電線は所有している会社に依頼するようにしましょう。

対策後の効果はどれくらい期待できるか

私も実際に対策をしてもらいましたが、直ぐに鳥の数が0になることはありませんでした。

以前に比べればかなり鳥の数が減ったなという感覚でした。

電力会社や通信会社に鳥よけの対策を依頼すると電線にトゲトゲを付けてもらえるため鳥が止まりにくくなります。

しかし、ある一握りの少数の鳥はトゲの間に入り上手くトゲをかわして電線に止まる鳥もいました。

最初の一年程は対策後も数匹は頑張って止まっている感じだったのですが、さらに数年後程には鳥が止まる姿はほぼ見かけなくなりました。

そのため、結論としては対策直後に鳥の数を完全に0にすることは難しいですが、時間が経てば完全に止まらくなるレベルまでは期待できるという感じです。

以上のことから、対策後に鳥が止まっている姿を見ても焦らずに、しばらく様子を見てみるといいかも知れません。

まとめ

・鳥のフンは健康に悪影響を及ぼす可能性があり、金属の錆びの原因にもなる

・電線の鳥よけをしたい場合は電力会社や通信会社へ相談すると無料で対策をしてもらえる

・電力会社に鳥よけ対策をしてもらっても直ぐに鳥の数を0にすることは難しく、効果が出るまでには時間がかかる

以上、今回は電線に止まる鳥への対策に関する記事でした。

ほぼ鳥の習性に関する内容となってしまいました。

近くの電線に沢山鳥が集まっていて困っている方は参考にしてみてください。

また、今回の記事で少し記載をしました、電位や電圧など電気の基本知識については以下の記事で詳細をわかりやすく解説しています。

気になる方は参考にしてみて下さい。

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いずみ
電気について勉強を始めて12年。その内9年は変電所や発電所に関わる仕事を経験し、現在も目に見えない危険な電気と戦う毎日を過ごしている。電気について気楽に学べる場所があればいいなと思い、第一線の現場で得た電気系知識、経験などを発信しています。